作品紹介
ロンドンの労働者階級出身で、日々の食費にも困っていた青年が、23歳で失業保険を資金にデザイナーとしてデビュー。次々と開いたセンセーショナルなショーは、大絶賛とバッシングの真っ二つに分かれ、彼の名前〈アレキサンダー・マックイーン〉は、たちまち世に広まった。
そして1996年、弱冠27歳でパリのグランメゾン〈ジバンシィ〉のデザイナーに抜擢されて世界を驚かせ、34歳で大英帝国勲章を授与されるまで上りつめる。ところが、富と名声の絶頂期にいた40歳で突然、自ら命を絶ってしまう。
いったい彼はどんな人物で、いかにして現代のおとぎ話のような成功を果たし、なぜ燃え尽きてしまったのか──?