作品紹介
「泣いて謝ったって、絶対に許さないんだから──!」
おそらくは請け負う内容に「不可能」という言葉ほど似つかわしくないであろう「伽藍の堂」に舞い込んだ、とある依頼。
それは黒桐幹也の妹である鮮花に託された。内容は自身が通う礼園女学院での不可解な出来事。犯人は妖精、だという。
果たして鮮花はその勝ち気さ故に、師である魔術師こと蒼崎橙子から「修行」と命じられ「調査」のために冬休みの閑散とした学園へ。
しかし、悔しいかな妖精を視る力を持たぬ彼女の為に用意された「秘密兵器」とは、なんと――――憎っくき恋敵(?)の両儀式。