作品紹介
ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、自著「ホロコーストの真実」でイギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが訴える“ホロコースト否定論”の主張を看過できず、真っ向から否定していた。しかしアーヴィングはリップシュタットを名誉棄損で提訴する。
異例の法廷対決を行うことになり、訴えられた側に立証責任がある英国の司法制度の中で、リップシュタットは“ホロコースト否定論”を崩す必要があった。彼女のために、英国人による大弁護団が組織され、アウシュビッツの現地調査に繰り出すなど、歴史の真実の追及が始まった。
そして2000年1月、多くのマスコミが注目する中、王立裁判所で裁判が始まる。このかつてない歴史的裁判の行方は……