作品紹介
北海道で暮らす幼馴染の、愛と宗介。
2人の母親はそれぞれにふたりの世界を守ろうとしていたが、宗介の母はうまく愛情を表現できず、愛の母は少しおせっかいとも言えるところがあった。
しかし、そんな世界がある日突然崩壊してしまうー。
愛の母が、喧嘩をした宗介を探している途中に亡くなってしまうのだった。
残された子ども達は、その喪失とどう向き合い、どうやって生きていけばいいのだろうか? 愛は父親に連れられて東京に引っ越しを余儀なくされ、宗介は北海道に残されることになった。
人間の力では太刀打ちできない北海道の大自然の中と、正反対の都会で、孤独な少年少女は何を見つけるのか。